研究室には、2つの場所があります。長く使われてきた共通教育校舎4号館の4つの部屋と、2026年に開設した考古資料室です。
どちらも「学ぶための場所」です。順にご紹介します。
共通教育校舎4号館 — ふだんの場所
5階に考古学資料室、考古学・日本史資料室と教員の研究室、そして4階に多目的資料室があります。授業やふだんの活動は、ここで行うことが多いです。
考古学資料室には、三重県・愛知県・奈良県の発掘調査報告書が並び、院生・学部生が使う大きな机があります。学生が集まる研究室の中心です。授業の発表を準備している人、調べ物をしている人、実測をしている人、仲間と話し込んでいる人。同じ机で、それぞれのことが進んでいます。時々コーヒーを淹れに教員がやってきます。そのまま実技や研究について話したり、笑い話をしたりすることもあります。 分からないことがあれば、隣に聞ける人がいる環境です。
同じ5階の考古学・日本史資料室は、資料と共に、日本史の研究室との合同ゼミを行う部屋です。別の分野の視点にさらされる場所が、すぐ近くにあるということでもあります。
4階の多目的資料室は、数多くの報告書や研究論文が収蔵されています。
いずれもここで考古学を学んできた先輩方が使ってきた部屋です。記録類や書籍など、先輩たちが残してきた蓄積に、いつでも手が届く場所だと言えます。
考古資料室(総合研究棟II 1階) — 2026年に開設しました
長く調査を続けてきた研究室には、そのぶんだけ資料の蓄積があります。三重県内をはじめ、県外の資料も含めて、これまでの研究で蓄積されてきた考古資料を収蔵・保管する拠点として、2026年に考古資料室を開設しました。 分析のための機材も、順次そろえているところです。
していること
- 収蔵する — 長年の蓄積を、まとまった形で収める
- 観察する — 実物を手に取って観察する
- 機材を管理し、つくる — 調査機材の管理と、機材の開発
- 学び、公開する — 実習の場として、そして公開の場としての拠点
収蔵庫でも展示室でもなく、考古学を学ぶ人が常に動いている場所にしていきたいと考えています。
何があるのか
土器、瓦、石器といった実物の資料、発掘調査報告書などの文献が並んでいます。完形のものも、破片も、同じところにあります。資料こそが考古学の主役なので、これは自然な姿です。
あわせて、発掘や整理作業に使う機材、探査や三次元計測の機器、製作した道具とそれを作るための工具、計測したデータから出力した3Dプリンタの成果物も置いてあります。資料と、それを調べる道具が、同じ場所にあるということです。
実物に触れて学べます
考古資料は、実物に触れてわかることがたくさんあります。持ったときの重さ、厚みの変化、表面に残る指の跡、内側のざらつき。手に取ってはじめて「作ったヒト、使ったヒトがいた」ということが分かります。図面などの情報やレプリカもそれぞれ利点がありますが、新しい情報を引き出す上で、実際の資料を見ることは大切な視点です。
学芸員、専門職を目指す方にとっては、実物の資料を扱う経験がそのまま力になります。実測も、記録も、整理も、実際の資料を相手に学んでいきます。
見学について
考古資料室は普段、授業や実習で使用しているため、常時公開はしていません。
オープンキャンパスなどのイベントの際に公開します。 実物の資料を見て、触っていただける機会です。開催のお知らせはお知らせとSNSでご案内します。
場所は総合研究棟II 1階です。
