沿革

 三重大学の考古学は、人文学部が開設される以前、学芸学部(現在の教育学部)の時代から続いています。 学芸学部、教育学部、そして人文学部と多くの先輩方と先生、そして中学生、高校生を含む仲間の皆さんが文化財の保護と研究を通じて三重県の歴史を明らかにしてきた流れを、いまの研究室が引き継いでいます。

 人文学部考古学研究室は八賀晋先生にはじまり、山中章先生、小澤毅先生と多くの卒業生の皆様が伝統を繋いできました。伊勢、志摩、伊賀、紀伊の4つの旧国から構成される三重県という魅力的な地域での研究が可能な点も大事な売りです。

 長く調査を続けてきた研究室には、そのぶん資料もたくさん。それらを収蔵し、学びの場として使えるようにするため、2026年に新たに考古資料室を開設しました。

学ぶ環境(4号館の部屋と考古資料室)

教員

金田明大(教授)

 専門は考古学。モノからみた社会やヒトの心性を歴史の中でどう考えるか、に興味があります。奈良で調査と研究に関わったのち、2025年度から三重にやってまいりました。今は主な研究対象として器を中心に日常の中にある記録されない歴史の研究をしています。あわせて、遺跡探査や三次元計測などについても挑戦しています。掘らずに地下を見る方法と、壊さずにモノを見る方法を、どちらも現場で誰でも必要な人が使えるものにすることに関心があります。

 研究業績は researchmap をご覧ください。

 考古学研究室の専任教員は金田1名です。
 また、非常勤講師として田中弘志先生、澤田裕子先生にもご指導いただいております。

 ゼミや実習をどう進めているかは、考古学研究室を目指す皆さんへをご覧ください。

在籍状況(2026年7月現在)

学年人数
大学院 修士2年3名
大学院 修士1年1名
学部 4年3名
学部 3年2名
合計9名

三重大学人文学部は少人数。そのぶん、一人ひとりの学修や研究に時間をかけられます。実測でも探査でも、自らやらなくてはならない環境です。順番待ちで見ているだけになる、ということがありません。

設備・機材

研究室では、次のような機材を使って調査と分析を行っています。

  • 地中レーダー(GPR)・磁気探査 — 掘らずに地下を可視化する
  • 三次元計測・フォトグラメトリー・3Dプリンター — 資料を三次元データとして計測し、見にくい凹凸を見る。出力して手に取る
  • 赤外線カメラ ―かすれた文字を見る
  • GNSS・トータルステーション — 記録と測量

 これらを研究室の中だけで使うのではなく、自治体や関係機関と連携して現場に持ち出せることが、私たちの特色です。どんなことができるのかはミエないものを見るでも紹介しています。

アクセス

三重大学(三重県津市)

  • 考古学研究室=共通教育校舎4号館(5階に教室と教員の研究室、4階と5階にそれぞれ資料室) ※授業やふだんの活動はここで行うことが多いです
  • 考古資料室=総合研究棟II 1階(2026年開設。収蔵と観察、機材の管理・開発、実習と公開の拠点)

キャンパスへの経路と建物の位置は、三重大学公式サイトのキャンパスマップをご覧ください。

考古資料室は普段、授業や実習で使用しています。 常時公開はしていませんので、ご見学はオープンキャンパスなどのイベントの際にお願いします。